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賢い猫ランキング~賢い猫は本当に飼いやすい?見分け方とマイナス点

賢い猫と聞いて、どういった猫を思い浮かべますか?

一般的に、「飼い主の指示が聞ける」「しつけが出来る」「芸ができる」といったことを指すことが多いですが、これはたいていは犬の関する話です。

しつけの幅が広い犬と比べると、猫の賢さというのはクローズアップされる機会が少ないのが現状です。

というわけで今回は賢い猫について触れていきたいと思います。

賢い猫とは一体どういった猫なのか?
飼育する上で飼いやすい点とそうでない点、賢い猫の品種を紹介していきたいと思います。

賢い猫は飼いやすいというイメージを持つ方も多いですが、決してそんなわけではありません。飼いやすさにつながっている部分もありますが、時に逆に働くこともあります。


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賢い猫の特徴

賢い猫というのは、生きるために必要な獲物を狩り食事をする、生殖活動を行う、自分の安全を確保した睡眠などの本能的行動以上の知能をもつ猫の事を示します。

冒頭で出てきた「飼い主の指示が聞ける」「しつけが出来る」「芸ができる」もこれに該当します。

本来、猫は単独行動をする生き物であるため、警戒心、独立心共に強く、無駄な事はしないものですが、賢い猫とは本来生きるために必須ではないコミニュケーション能力が高かったり、好奇心が旺盛です

これこそが本能的行動以上の知能ですね。

なお、好奇心とコミニュケーション能力の高さから見られる行動のひとつとして、「甘えん坊で遊び好き」というのがあげられます。

例えば玩具のねずみを追いかける様な室内遊びは、狩りといった本能に基づく行動と思われがちですが、玩具を使った遊びはそれだけには当てはまりません。

賢い猫は「それが遊びである」と理解した上で飼い主とのコミニュケーションを楽しんでいると考えられています。

満腹であれば本来獲物を狩る必要はありませんが、空腹でなくとも好奇心から遊びに参加します。

その証拠に、途中で飼い主が遊びをやめても、その後も必死になって玩具を狩る様なことはしないでしょう。

その他には、自分で扉をあける、呼び鳴きをする、積極的に自分から玩具を持ってきて遊びに誘うなど。甘えん坊で実に人懐こい姿がみられます。

賢い猫を定義付けするならば、猫という生物が持っている本能とかけ離れた部分が垣間見ることのできる猫ともいえます。

賢い猫は飼いやすい?

賢い猫はそうでない猫と比べ、飼育していく上で利点がいくつかあります。

まず何といっても飼い主の指示を聞くことができます
犬ほどではありませんが、言葉を強弱を理解し、飼い主の感情をある程度、読み取ることができます。

飼育する上で非常に大きな利点となります。

次に理性の強さというのも挙げられます。

来客を例に挙げます。

猫にとって飼い主と暮らす自宅は自分のテリトリーになります。
その中に嗅いだことのない匂いがする見知らぬ訪問者が訪れたとすればどうでしょう。猫にとっては大問題です。

猫が本能に基づいた行動を取るとすれば、来客を自分のテリトリーを荒らす敵と見なし、威嚇したり、中には部屋の中を逃げ回るなどのパニックを起こす猫もいます。

性格的に臆病な猫であれば恐怖心から物陰に隠れてしまう事もあるでしょう。

しかし、賢い猫は柔軟に対応し、落ち着いて行動する事ができるので、素知らぬ顔で過ごす、または好奇心から来客にも匂いを嗅ぐなどの挨拶をする様な社交的な行動がみられます。

メモ

このように賢い猫は「状況把握能力」「問題解決能力」にもすぐれているため、多少の事で有れば猫特有の「猫パニック」を起こすこともありません。

来客のたびにパニックになられては、困りものです。

部屋の中でのパニックは愛猫の怪我につながる事もありますから、飼い主としても飼い猫が落ち着いていてくれるとありがたいことです。

また、先ほども紹介しましたが、賢い猫は飼い主とコミニュケーションを図ろうとする傾向が強いです。

触れ合いや遊びだけではなく音声(鳴き声)を使ったコミニュケーションにも積極的で、意思疎通とまでは言わずとも、遊んで欲しいと呼び鳴きをしたり、飼い主の呼びかけに答える事もできます。

さらには簡単なしつけ「オテ」「オスワリ」などの指示言語を理解する事ができるとされ、2019年4月に「猫は言語を理解できるのか」の研究が行われ、その結果、猫は自分の名前や、その他の名詞、同居猫の名前を区別して聞き分ける事ができる事が明らかとされています。

逆に飼いにくい面も

このように賢さというのは飼育する上で良い方向に働くことが沢山ありますが、賢いが故に飼い主を困らせてしまう事があるのも事実です。

まず、学習能力が高く記憶力も優れているため、食べ物の隠し場所をしっかり記憶していたり、見ていない所でいたずらをする様な事もあります。

テレビなどで自分でドアの開け閉めをする猫が取り上げられていますが、これも言わばに飼い主の行動を観察学習しているのです。

さらに飼い主とって厄介なのがネガティブな事に関してもしっかりと記憶するということ。

例えば動物病院へ連れて行ったキャリーをしっかりと記憶して、キャリーを見せただけで逃げ出してしまうなど、いざと言う時には困りものです。

他にも賢い猫は、そうでない猫に比べてストレスを強く感じてしまう事もあり、知能の高さから感受性も豊かな子が多く、飼い主に異常なほど愛着を持つ事があります。

これを「分離不安」というのですが、飼い主と離れる時間に強い不安を感じ、室内では片時も離れず付いて回る様な事があります。

そうなると飼い主の留守中は寂しさによるストレスから、自分の身体を過剰に舐めたり(過度のグルーミング)トイレ以外の場所での排泄、飼い主を呼び鳴き続ける(過剰発声)などの行動が見られます。

また飼い主への強い愛着は同居猫へのやきもちとなり、他の猫に攻撃的になったり、自身がストレスを感じてしまいます。

賢い猫は飼い主に対して積極的にコミニュケーションを取るため、自分の要求を通すためにもよく鳴きます。
故に自分の意思を伝えようと鳴き癖(過剰発声)になってしまう事もあります。

鳴き癖については食事の催促や、遊びの誘いなど、そばにいて応えてあげられる時なら良いのですが、忙しい時や、長時間の留守中ともなると飼い主を求めて鳴き続けられてはストレスになりますし、隣人への迷惑になったりと大変困りものです。

こちらの記事では飼いにくい猫をランキング形式で紹介しているのですが、今回、紹介している賢い猫も2匹ほど入っています。

関連記事:初心者は飼育が難しい?飼いにくい猫ランキング

賢い猫の見分け方

賢い猫は「品種」と「猫の行動」で見分けることができます。

特に猫の品種は有力です。

品種は特定の容姿や、特徴を持つ猫同士をブリーディングされており、性格や賢さまでもある程度固定されているため、遺伝的に賢い品種の猫であればその子も賢い子である可能性は高くなります。

行動で見分ける場合、賢い猫の特徴として記述した通り、その猫のコミニュケーション能力や好奇心を確認する必要があります。

可能であれば玩具を使った遊びに誘ってみる、または初対面での触れ合い時に友好的な態度を見せるかなど、実際に猫と触れ合う事で確認するのが良いでしょう。

さらに猫の前脚の利き手の有無が性格にも関連するという興味深い調査が行われました。

これは2016年にアイルランドで行われたのですが、利き手を持つ猫は賢い猫が持つ性格の特徴とされている「愛情深く、社交的で自信があるタイプ」が多いとされています。

反対に両利きの様な利き手を持たない猫は「従順性が低く、攻撃的で社交性も低い傾向がある」という結果が出されました。
参考程度にふれあいの時にでも確認してみてはいかがでしょう。

しかし、賢い猫の要因は品種を含む遺伝的要素の先天的なものと、育ってきた環境などに影響する後天的なものにも由来するため、お迎えしてからの関わり合い方でも変化が見られる場合があります。

賢いとされている猫の品種

前述のとおり、賢い猫を見分ける上で有効なのが猫の品種です。

一匹ごとで個体差はありますが、さきほども触れましたが、品種というのは似た特徴を持つ個体同士をブリーディングしてきたため、ある程度の特徴ははっきりとしています。

1位 ロシアンブルー

シルバーブルーの上品な被毛に、スレンダーな筋肉質の容姿を持つロシアンブルー。
その外見からも優等生のような知的さを感じる方も多いのではないでしょうか。

ロシアンブルーの賢さを表すひとつの表現として「犬の様な猫」と言われています。

それも他人と飼い主をしっかりと識別する高い知能があり、飼い主に忠実でまさに忠犬のように強い愛着を示し甘えてくれます。

しかしその反面、見知らぬ人は苦手で見知りをしてしまうので、初対面では警戒心が強くなる傾向があります。

また人に対してだけではなく環境の変化にも敏感で、お迎えしたばかりの頃は特にデリケートになる傾向があります。
新しい環境に慣れるまでに多少の時間がかかるので、信頼関係ができるまでは焦らずじっくりと時間をかけてあげる必要があります。

一度飼い主に心を開いてくれれば犬の様にしつけもできるので、その賢さを活かしておやつなどのご褒美を使い「オイデ」「オテ」などのコマンドにも一緒に楽しみながらチャレンジしてみてはいかがでしょう。

そんな高い知能を持つロシアンブルーですが、飼いやすさだけで見れば、中級クラス。

特段飼いやすい品種ともいえず、人知りである事や性格的に少し気難しいなどの特徴を良く理解した上であれば、初めて猫をお迎えする様な家庭でも飼育は難しくはないでしょう。

関連記事:ロシアンブルーは飼いやすい?魅力は大人しい性格と美しい被毛にあります

2位 スコティッシュフォールド

賢いと言われる猫の中でも最も飼いやすい代表種と言われているのがスコティシュフォールドです。

スコティシュフォールドの賢さの特徴は、なんといっても物分かりの良さと、多少のことには物応じしない順応力の高さです。

順応力の高さは他の猫が比較的苦手としやすい小さな子供のいる様な賑やかな家庭でも発揮され、良い遊び相手として上手く馴染み、仲良く過ごす事ができます。

さらに他の動物に対しても物腰が柔らかいので、同居動物ともトラブルは少なく様々な家庭環境や多少の環境の変化にも柔軟に適応します。

特に子猫の頃から、小さな子供や他の動物と一緒に過ごすことによって、沢山のことを学習していくでしょう。

また甘えん坊で人の側にいる事は大好きですが、飼い主の留守中は自分の置かれた状況を把握して無駄に鳴いたりイタズラするような事が少ないので、留守の多い家庭や、一人暮らしの方にもおすすめです。

この品種の最大の特徴であるかわいらしい「垂れ耳」であるという遺伝子は、軟骨障害を引き起こす可能性があるデメリットはあるもののそれ以外はとても丈夫な猫です。

遺伝子疾患を除けば身体の丈夫さに加え、温厚で落ち着いた性格と賢さのバランスの取れた品種であるスコティシュフォールドはその圧倒的な人気の高さにも納得です。

3位 アメリカンショートヘアー

アメリカンショートヘアーの賢さの最大の特徴は社交性の高さです。
友好的な好奇心が旺盛で、来客などにも自分から挨拶をするほど人見知りの少ない品種です。

またアメリカンショートヘアーはスコティッシュフォールドに次いで飼いやすい猫としても知られ、非常に人気の高い猫種です。

猫らしい自立心と、程よい甘えん坊をバランスよく持ち合わせており、飼い主ともよく遊びますが、しつこく遊びを要求する様な事はありません。

人との遊びが終われば自発的にのんびりと室内散策を楽しんだり、キャットタワーなどの高いところへ登ったりと一人遊びも得意です。
しつけもしやすく、わがままで飼い主を困らせる事は殆どないでしょう。

ただ注意したいのは運動不足で、手が掛からず聞き分けの良い猫ということも手伝って、放っておくと活動量の少ない生活を送りがちです。
太り過ぎを防ぐ為にも飼い主の方からも身体を使った遊びに誘ってあげるのが良いかと思います。

アメリカンショートヘアーは元々ネズミ採りを得意とする狩猟本能の強い品種なので、獲物に見立てた玩具などをつかった遊びに誘ってあげれば良い運動になりきっと喜んでくれるでしょう。

4位 シャム猫

猫に興味のある方であれば一目でシャム猫と分かるほど特徴的な容姿で、品種としての知名度も高く、その賢さもよく知られています。

しかし、シャム猫はアメリカンショートヘアーとは逆に、賢いが故に飼いにくい猫種の代表格でもあり、初めて猫を飼うご家庭、一人暮らしの方にはまずおすすめできません。

飼いにくい猫ランキングでも上位に位置しているほど。

関連記事:シャムは色変わりの猫~性格と被毛の種類、飼いにくい3つの理由

猫種ならではの特徴としては賢く群を抜いて飼い主への愛着心が強く、さらには極度の甘えん坊です。

常に飼い主の注目を浴びたい気持ちからいたずら目立ったり、大きな声で鳴き続けたりといった行動が見られることもあります。

飼い主が忙しそうであれば、その場では空気を読む事はできますが、構ってもらえない時間が長く続くと甘えたい気持ちを我慢することで、猫自身がストレスを溜めてしまいます。

特に一人ぼっちでの長時間のお留守番は大の苦手です。
飼い主の留守中は、ストレスから自分の身体を舐め続けたり、排泄の失敗など問題行動を多く起こす傾向にあります。

シャム猫のお迎えを考えるなら寂しい思いがいたずらや、問題行動へと発展しないよう、たっぷりと甘えさせてあげる事と、寂しさが紛れる様な対策が必要となるでしょう。

賢く寂しがりやのシャム猫にお留守番させる時の良い対策としては、普段賑やかな家庭で飼育されているのであればテレビをつけて外出する、または知的好奇心を刺激する様な知育玩具などを利用する事もおすすめです。

5位 アビシニアン

アビシニアンも他の賢い猫同様、甘えん坊で飼い主とコミニュケーションを取りたがり、特に学習能力が高く飼い主の行動を真似をすることがあるという特徴があります。

アビシニアンはおしゃべり好きの猫としても有名で、飼い主が話しかければ「ニャオ」と返事をしたり、自らも沢山話しかけてくるような声を使った可愛らしいコミニュケーションも見られます。

猫が飼い主の真似をする行動に関してはハンガリーのエトヴェシュ・ローランド大学クラウディア博士によって研究されており、人が箱に手を入れる仕草を見せれば、猫が同じように手を入れるといった「観察能力」と「学習能力」の高さに注目が集まっています。

またシャム同様、飼いにくい猫種としてあげられる事が多くあります。

それも、シャム、アビシニアンも殆ど改良が加えられていない自然発生した純血種で、野性味が強く、稀に激しい問題行動(噛みつきや、ビニールを食べてしまうといった異食行動)が見られることがあります。

原因としては、ストレスの他に、母猫や兄弟猫と早くに引き離すことによって重要な社会性が損なわれてしまっている可能性も懸念されています。

対策として普段から優しく声を掛ける、ストレスを溜めないようたくさん遊んであげるなど、充分な愛情を注ぐ事で人との関わり合い方を学んでいける様にサポートしてあげましょう。

関連記事:古い歴史を持つアビシニアンは飼育が難しい?性格、被毛の種類は?

まとめ

賢い猫と聞くと無条件に飼いやすい子と思いがちですが、良い部分と悪い部分があります。

良い部分

飼い主とコミュニケーションが取れる
指示が聞ける
理性が強い
落ち着いている

悪い部分

都合の悪いことも覚える
感受性が豊か
ストレスを溜めやすい

とはいえ、飼い主が最低限の知識を持っていれば、マイナスに働くようなことは少ないですし、飼いやすさに繋がることが多いのも事実です。

実際、スコティッシュフォールド、アメリカンショートヘアーあたりは飼いやすい猫ランキングでも上位に入っており、賢さが良い方向に繋がっている良い例でもあります。

関連記事:飼いやすい猫の種類ランキング~初心者、一人暮らしでも飼えます

特にこれから猫を飼おうと考えている方は参考にしてみてください。

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